もったいない主義


もったいない主義 不景気だからアイデアが涌いてくる!
小山薫堂
幻冬舎新書
2009年 3月30日 第一刷発行

 先日、父親からケイタイにメールがあり、何かな???と思ったら、「小山薫堂 もったいない主義はおすすめ。」というだけの内容でした。(父親が小山氏と同郷(天草)だったのと、映画「おくりびと」で脚本を書かれているので、気になったのかもしれません。)
 その後、本屋で見かけたので、読んでみたところ・・・かなり、面白かったです。
 何かを組み合わせて、それをさらに波及させるという著者の発想の仕方に、かなり共感を覚えました。また、「"前年比プラス"の発想は必ずいきづまる」という意見も、僕が最近考えていた事にマッチして、ちょっと嬉しかったです。右肩上がりの成長を維持するために、無理な事業拡大や演出のための会計処理・・・果ては不正会計といった会社の姿を見る度に、違和感を感じているところでした。成長にこだわらず、適切な規模で事業を運営する会社が本当は良い会社なのではないかな・・・と思う今日この頃です。事業を拡大したいとか、周りの期待に応えるとか、色々な事情があるとは思いますが・・・。
 そして、簡単な感想を父親に送ったところ、「プラス思考より、もったいないという思考がぴったりくる。」との返事がありました。僕としては、「もったいないという視点から、もったいないものをプラスに変える=有効に活用する。」という事を今後考えて行きたいと思いました。


<目次>
プロローグ 「受付しかしない受付嬢」はもったいない
第一章 企画って何だろう?
第二章 ネガティブ・スイッチを切り替える
第三章 小山薫堂式アイデアの作り方
第四章 幸せの閾値を下げる
エピローグ 地下鉄日比谷線で出会った二人の話