ユング派カウンセリング入門


ユング派カウンセリング入門
大住誠
ちくま新書
2003年10月10日 第一刷発行

 何気なく本屋で本棚を眺めていた時に、目が止まり、パラパラと眺めてみたら面白そうだったので、読んでみる事にしました。
 この本では、解離性同一障害・・・いわゆる多重人格の患者について、60回に渡るカウンセリングを通して患者にどのような変化があり、どのように回復したか、詳しく書かれていました。この本の1/3くらいが割り当てられていて、患者の変化を詳しく知る事が出来て、大変興味深いものでした。
 その他、こころについての様々な事柄を様々な視点で書かれていて、色々と参考になりました。

ユング派カウンセリング入門 (ちくま新書)

ユング派カウンセリング入門 (ちくま新書)


<目次>
第一章 ドキュメント・カウンセリング
 1 カウンセリング(心理療法)とは何をすることか
 2 カウンセリングの始まり
 3 第一期・箱庭療法の開始
 4 第二期・セラピストの内面に目を向ける
 5 第三期・解離症状の終息
第二章 こころの病について考える
第三章 こころとは何か
 1 フロイトユング
 2 ユングの「こころの理論」
 3 心理療法の流れ
第四章 こころが癒されるとは