あなたの話はなぜ「通じない」のか


あなたの話はなぜ「通じない」のか
山田ズーニー
筑摩書房
2003年10月20日 第1刷発行

 この本で書かれていた「自分のメディア力」というキーワードが大変勉強になりました。人に話をする=自分の思いを伝えるためには、その人との関係性によって、同じ内容でも伝わり方が変わるという事を改めて思いました。
 例えば、自分の出来事を他人に伝える場合、家族・恋人・友達・先輩・後輩などのカテゴリに加えて、その人との関係性によって与える印象が異なります。その事を理解せずに、コミュニケーションを図ろうとすると、思わぬ落とし穴にハマる事があるかもしれないと思いました。そうならないためにも、日頃から良い関係性を保っておく事は重要だと思いました。

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<目次>
プロローグ 想いが通じる5つの基礎
第1章 コミュニケーションのゴールとは
 1 通じ合えない痛み
 2 自分のメディア力
 3 信頼の絆をつくる
第2章 人を「説得」する技術
 1 論理で通じ合う大原則とは?
 2 考える方法を習ったことがありますか?
 3 いい「問い」をどうやって見つけるか
 4 どうやって「問い」の視野を広げるか
 5 筋道立てて話し・聞き・人とつながる技術
 6 説得の筋道をつくる
第3章 正論を言うとなぜ孤立するのか?
 1 関係の中で変わる意味
 2 正論はなぜ人を動かさないのか?
 3 等身大のメディア力をまとうために
第4章 共感の方法
 1 情報は配列が命
 2 共感を入り口にする
 3 何を言うかより、どんな目線で言うか
第5章 信頼の条件
 1 言葉が通じなくなるとき
 2 はじめての人に自分をどう説明するか?
 3 信頼される自己証明の条件
 4 短いやりとりで、なぜあの人は信頼されるのか?
 5 信頼の危機にどう対処するか
エピローグ 通じ合う歓び