メンタルヘルス入門


メンタルヘルス入門
島悟
日本経済新聞出版社
2007年 4月13日 1版1刷

 本屋で見かけて、内容をパラパラとチェックしたところ、メンタルヘルス・マネジメント検定のテキストのような印象を受けたので、ちょっと読んでみる事にしました。
 メンタルヘルスの重要性や現況、医学的な分野の事、具体的な対策など、一通りの事が書かれていたので、分かりやすくて参考になりました。
 また、心の健康を保つための著者の3つの標語が紹介されていました。


(1) マイペース
 「人は人」、「自分は自分」と考え、無理に他人と比較しないこと。
(2) マイタイム
 毎日、毎週、毎月、毎年の終わりに自分のための時間をもって振り返りを行うこと。
(3) マイスペース
 自室やお店などで、自分がホッとできる空間を持つこと

 そして、メンタルヘルスはほんのちょっとした「気づき」が大きな変化に結びつくので、自分や周りの変化に気づく心構えが大切と書かれていました。この本で書かれている通り、やはり、セルフケアが一番有効だと思います。しかし、その効果を発揮するためには、家族や友人などの周りの人のフォローも必要不可欠なものだと改めて思いました。


<目次>
[I] なぜ職場のメンタルヘルスが重要か
1 心の健康が悪化している
2 増え続ける職場のストレス
3 メンタルヘルスとは心の健康の保持・促進
4 組織にとってのメンタルヘルス対策の意義
[II] 心のトラブルが起きるメカニズム
1 ストレスについて知ろう
2 私たちが持っているストレスへの対処法
3 ストレス反応には三つの種類がある
4 ストレス反応には個人差がある
5 ライフサイクルとメンタルヘルス
[III] 知っておきたい心の病
1 うつ病
2 パニック障害(不安発作)
3 職場不適応
4 そのほかに知っておきたい心の病
[IV] 組織でメンタルトラブルを防ぐ
1 産業保険における国の対策
2 企業と管理監督者には安全配慮義務がある
3 組織で取り組むストレスマネジメント
4 復職の進め方
[V] 管理者が知っておきたいメンタルトラブル予防法
1 役割が大きいラインによるケア
2 傾聴法で聞き上手になる
3 早期発見のためのポイント
4 管理者自身のためのアドバイス
おわりに