「残業ゼロ」の仕事力


「残業ゼロ」の仕事力
吉越浩一郎
日本能率協会マネジメントセンター
2007年12月30日 初版第1刷発行

 この本を半年くらい前に読み、残業に関する本を何冊か読んでみたところ、残業に対する考え方が変わりました。
 以前、読んだ時はマインドマップにまとめてしまったので、今度は文章で書いてみます。

 残業を問題視する考えで、指摘されるのは、長時間労働によるストレスもありますが、何よりも、残業は問題を隠蔽し、問題解決を遅らせる危険性があります。
 まず、残業しなければならない理由は、主に以下の3点が挙げられると思います。
  (1) 仕事が多い
  (2) 効率が悪く仕事が遅い
  (3) モチベーションが低く仕事が遅い
 僕も今まで、たくさん残業をして来て、(1)だと思っていましたが、今思えば、少なからず、(2)、(3)の要素を含んでいると思います。
 残業に対して、寛容でいると、(1)〜(3)のどの理由か分からなくなってしまいます。逆に残業を抑止する事により、どのような理由で、仕事が時間内に片づかないのか、問題を浮き彫りにする事が出来ると考えます。
 著者は本書で「問題を顕在化し改善する絶好の機会が、残業によって奪われてしまう。」と書いています。

 残業を減らすためには、仕事をしていくうえで、色々と工夫が必要になってきます。著者は仕事のスピードを上げるための一つの対策として、デッドラインを設定する事が効果的であると書いています。仕事を分けて考え、それぞれに対して、絶対に守らなければならない締切=デッドラインを設定し、対応する事により、集中力を高める事が出来るようです。デッドラインがギリギリであれば、他の余計な事は一切切り捨て、火事場のバカぢからが発揮出来る=スーパーハイテンションになれる・・・かもしれません。

 つまるところ、仕事はさっさと片付けて、早く帰って、自己投資するなり、遊ぶなりして、早く寝て、翌日また全力で仕事に取り組めるようにしたいと思う今日この頃です。

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<目次>
はじめに -現在ソフトランディング中-
第1章 御社の残業がなくならない理由
第2章 問題はとにかく「分けて」考える
第3章 次に「会議」を変えていこう
第4章 「残業ゼロ」の達成まで
第5章 「速くて強い」チームの作り方
第6章 「仕事の常識」はこれだけ変わった
第7章 本当のワークライフバランス