僕がこころにひかれる理由

 僕は仕事でシステムの開発や運用を担当しています。システムでは、予期しない動きなど、様々なトラブルがありますが、そこには必ず、原因があり原則として、解決が出来ます。(製品の開発元の技術力が乏しい場合は残念ながら解決に至らないばあいもありますが・・・。)そして、同じトラブルが起きないように、その対処法を他のシステムに応用する事が出来ます。しかし、こころの問題について、カウンセラーなどの力を借りる事により、対処法を見つける事が出来ますが、その手法を他の人に応用する事は出来ません。

 システムではAという入力を行うと、Bと出力されますが、人間の場合、Aという行為(入力)を行っても、その人によって感じ方(出力)が異なります。そこにはAという行為に対する知識や行為を行う人との関係性、その時の気分など、様々な要因によって、感じ方が異なるのだと思います。

 例えば、待ち合わせをしていて、相手が遅刻した場合、いつも遅刻する人については、「またか。」と思います。滅多に遅刻しない人が遅刻していたら、「何かあったのでは?」と心配になります。また、映画の開演時間前など次の予定の時刻が決まっている場合と、食事や飲みに行く場合など、次の予定の時刻が決まっていない場合では、遅刻に対する焦りも異なってきます。
 このように「遅刻」ひとつとっても、まだまだ様々な要因が影響して来るため、人のこころって、面白いなぁ・・・って最近思います。

 そんなワケで、最近・・・というか、ここ数年、心理学とか、カウンセリングの本を読んだりするのが、楽しくて仕方ありません。