ほたる日和
渋谷 BOXX
elementary tour final one man
いつもと変わらない登場曲が流れて、「前触れ」でライブが始まりました。イントロからの疾走感のあるカンジがライブの1曲目にはピッタリでした。そして、サビでのあやこさんのコーラスもステキでした。そして、今日は踊り場ソウルからキーボードにハッシーさんを迎えての演奏でした。
ゆういちさんのドラミングをバックに、早川さんが挨拶めいたMCをしていました。そして、「sarah」に続きました。ライブでは初めて聴きましたが、キーボードが入っているので、CDに近いカンジでなかなかステキでした。
続いて、「少年時代」でした。イントロにキーボードの音が入り、いつもと違うカンジでした。結成当初から演奏されているこの曲も、今日が一番の出来だったのではないかと思います。
ドラムとピアノの音から始まった「天の川」はぐっと来るものがありました。何度聴いても、この曲のギターは泣けるのですが、ピアノの音も相まって、最高にステキでした。そして、あやこさんのコーラスが聴けるのも、これが最後か・・・と思うと、少しだけ淋しくなりました。そういえば、この曲をライブで初めて聴いた2008年 5月の柏 Zaxでメンバーの方々と初めて話したんだっけな・・・とか思い出しました。
次のMCでは「どうも改めてまして、ほたる日和です。」というセリフを噛みました・・・そして、倉橋さんにツッコまれました(笑)。続いて、今日のサポートメンバーであるハッシーさんを紹介していました。2009年12月のCLUB Queでのライブでも共演していて、2回目となるのですが、その表現を早川さんが「ハッシーと結ばれるのは2回目。」と言い、すかさず、あやこさんから「気持ち悪い(笑)。」とのツッコミを受けていました(笑)。
続いて、「caramel」でした。イントロの暖かなギターにキーボードの音が加わって、さらにステキなカンジになっていました。「静かな空宙を波紋のように」の「な」からあやこさんがコーラスに入るカンジがとても良かったです。
次はドラムのリズムに合わせて、お客さんの手拍子が始まり、「リンゴアメ」に続きました。この曲で、あやこさんのベースを聴くのが最後か・・・と思うと、また少し複雑な思いがよぎりました。何気に、ほたる日和は失恋とか、別れをテーマにした曲が多いので、この曲でもちょっと、別れを意識してしまいました。
次のMCでは、ツアーの話をしていました。早川さんは、ゆういちさんのお母さんがナイスキャラだった話をしていました・・・倉橋さんはお母さんにカラオケに誘われたそうです(笑)。ゆういちさんは、北海道で食べたカニの話をしていました。そして、何故か早川さんがハッシーさんに「ツアーどうだった???」という話をして、あやこさんに「サポートやゆうてるやん。」とツッコまれてました(笑)。そして、早川さんが久しぶりに帰った帯広の話をして、郷愁的な思いを込めたという次の曲「季節はずっと」に続きました。
「季節はずっと」は、CM効果もあって、ほたる日和がTVやラジオにたくさん出演するきっかけになった曲でしたが、あやこさんがこの曲でベースを弾くのは、最後かとまたちょっと淋しい気持ちがよぎりました。そして、現在は春バージョンがCMで流れていますが、今日もCDに収録されている秋バージョンでした。そして、間奏では倉橋さんがスライドを使わないギターソロを演奏していました。ここで、ハッシーさんが一度、ステージから降りました。
次のMCで、早川さんがまたツアーでの大阪の話をしていて、宿泊したホテルで隣の部屋から、唸り声(?)がして、部屋を替えてもらった・・・という謎のエピソードを話していました(笑)。
次はライブではかなり久しぶりの「恋と魔物」でした。前のMCで、「唸り声がして、魔物が召還されるようだった。」と話していたのは、この曲のためだったのかもしれません(笑)。「caramel」のような優しいカンジがする曲で、ゆういちさんのコーラスがステキでした。
次は早川さんのエレキ弾き語りをきっかけに始まる「pierrot」でした。続く倉橋さんの高音のギターがとてもカッコ良かったです。そして、サビのあやこさんベースとゆういちさんドラムに乗かってくる早川さんのハイトーンボイスと倉橋さんギターが最高にステキでした。
続いて、ゆういちさんのドラムから、「秘密結社」に続きました。1stアルバム「elementary」でも独特な世界観を持ったこの曲ですが、暗めの雰囲気がライブではかなりカッコ良かったです。
次はリズムが一転して「水色写真」に続きました。また、この曲からハッシーさんがサポートに入りました。この曲は、彼女に別れを告げようとする主人公の心情が描かれていて、またちょっと「今日の別れ」がよぎってしまいました。
続いて、夢追い人の心境を歌った・・・と紹介された「スケッチブック」でした。しっとりしたナンバーで、ハッシーさんのキーボードと早川さんのアコギがいい味を出していました。
そして、本編の最後は初期ほたる日和の代表曲「セピアフィッシュ」でした。ほたる日和を好きになったきっかけの曲で、ライブで40回くらい聴いてるけど、今日のライブが一番ステキだったと思います。サビのリズムがホントに、いつも元気をくれます。そして、「生きる喜び悲しみ すべてを慈しみ(かわいがって、大事にする)」という歌詞が前向きにさせてくれます。
そんなこんなで、本編では、あやこさんの脱退に触れる事はありませんでした。
アンコールでは、早川さんがまず一人で登場しました。久しぶりにやる曲という事で「日々を彩るもの」を弾き語りました。この曲は、早川さんが下北沢で弾き語りをしていた時にも歌っていたらしく、ゆういちさんとあやこさんと出会うきっかけになったそうです。ちなみに、ゆういちさんは最初、下北沢のマンガ読み語りの人の語りを聴いてたらしいです。そこで聴こえてきた早川さんの声が気になって、翌日にはスタジオ入りしたようです。アコギ弾き語りという事で、しっとりと歌いあげていました。
ここで、残りのメンバーとハッシーさんが登場しました。そして、5人とも、ほたる日和Tシャツを着ていて、ゴレンジャー・・・みたいな事を言ってました(笑)。
次は「金木犀」でした。「セピアフィッシュ」と並んで、初期のほたる日和のライブでは、必ずと言っていいほど演奏していた曲です。ブリッジでのあやこさんベースも、これが最後かぁ・・・と思って聴いていました。
次のMCで、あやこさんが言うの忘れてたんですけど・・・と言うので、脱退の話か???と思ったら、新しいグッズ(ハンドタオル)が出来たという話でした。そんなこんなで、脱退の話に触れる事もなく、正真正銘最後の曲という事で、「昨日の音色」を演奏しました。この曲の大サビの歌詞が今日のほたる日和の最後の曲に、ピッタリだと思いました。
あやこさん、ゆういちさんのコーラスとか、倉橋さんのギターとか、色々ステキな要素が詰まった曲ですが、今日は何よりも「離ればなれになっても」という歌詞が印象に残りました。
めぐり逢えた仲間と 不揃いな音色奏でた
胸いっぱいに溢れて 「ずっと、忘れないよ」
めぐり逢えた僕らは離ればなれになっても
不器用なりに奏でた
音色、胸に刻んで 凸凹の道へ
そして、この曲で今日のワンマンライブ・・・そして、4人でのほたる日和のライブが終了しました。
終了後、アンコールを続けると・・・あやこさんが一人で出て来ました。そして、脱退の理由を説明してくれました。最初は、常に笑顔で毎日を暮らして行きたいと思っている・・・みたいな事を言っていたのですが、ハッキリしないなぁ・・・という事で、結婚した事を報告してくれました。これからは、違う夢を追って行こうと思ったそうです。そして、ほたる日和から脱退するけど、音楽は何らかの形で続けていくそうです。そして、大好きなほたる日和を応援する側に回るとの事でした。そして、最後にこれからもがんばって行く事と、ファンへの感謝で締めくくりました。ここで、メンバーが登場して、早川さんから花束とエールの言葉がありました。倉橋さんは「男3人残されました。」と言っていました(笑)。さらに、倉橋さんのお母さんからも、花束の贈呈もありました。そして、あやこさんからも、ツアーでの話があり、ゆういちさんから退職金代わりに、ケーキのイチゴをもらったという話もしていました(笑)。
最後は、早川さんから感謝の言葉があり、今日のライブは終了しました。そして、あやこさんから、「また逢いましょう。」という言葉がありました。
終演後、会場には「前触れ」が流れていました。
<セットリスト>
前触れ
sarah
少年時代
天の川
caramel
リンゴアメ
季節はずっと
恋と魔物
pierrot
秘密結社
水色写真
スケッチブック
セピアフィッシュ// encore
日々を彩るもの(早川さん弾き語り)
金木犀
昨日の音色
ほたる日和
早川厚史 Vocal、Guitar
倉橋潤 Guitar
あやこ Bass
成相悠一 Drums