胸キュン☆アルペジオ


会場 : 下北沢 CLUB Que
タイトル : 胸キュン☆アルペジオ vol.7 〜福村貴行君の8回忌〜
出演 : advantage Lucy、vasallo crab 75


 毎年11/26には、下北沢 CLUB Queで、胸キュン☆アルペジオというイベントが開催されます。この日は、2003年11月26日に他界した福村貴行さん(vasallo crab 75、Orang、ex. advantage Lucy(当時))の追悼イベントが毎年行われています。今年でもう7回目になります。
 福村さんは、亡くなる2ヶ月前に、自分企画のイベントに出てもらったりしていたので、毎年この時期になって、このイベントに行くと、昔の事を思い出します。確か最後にお会いしたのは、10/5の新宿JAMのイベントで、「今度はもっと大きめな会場でイベントをやりましょう。」って話してくれた事がよぎります・・・。


 そんなこんなで、19:00ちょうどくらいに会場に入ると、昔のvasallo crab 75のライブ映像が流れていました。そして、advantage Lucyのアイコちゃんが物語の朗読を始めました。物語の中では、うさぎが楽器を持った人たちに出会う・・・という事で、vasallo crab 75のメンバーが一人一人登場して演奏が始まりました。
 ヴォーカル+ギター、ギター、ベース、ドラムに、キーボードとエレキバイオリンを加えた編成で、色鮮やかな音色がとてもステキでした。工藤さんが使っていた白いギターは、左利き用のギターのようなデザインでちょっと不思議なカンジでした。そして、MCで工藤さんが福村さんとギターの小嶋さんの3人は同級生という話をしていて、福村さんのニックネームがおいちゃんだったという話を聞いて、今更ながら、福村さんのメールアドレスに「oi」が含まれていた意味が分かりました。なるほど。
 最後は、vasallo crab 75の代表すべきアルペジオが聴ける「vicious circle」で締めくくりました。


 バサロのメンバーがステージを降りた後、アイコちゃんがまた物語の朗読を始め、降りたばかりのバサロのメンバーに、ルーシーのイシザカさん、ルーシーのサポートのタカタさん(プレクトラム)が参加して、1曲演奏しました。そして、その曲が終わるとまた全員ステージから降りて、今度は工藤さんが物語の朗読を始めました。その間に、ルーシーのサポートの笹井さんがドラムをセッティングして、ルーシーとサポートメンバーが登場し、ルーシーの演奏が始まりました。


 今日のルーシーは、初期の頃というか、インディーズ時代のLucy Van Pelt(昔のバンド名)の曲が多めなセットリストでした。「When I sleep」、「フリスビー」、「Red bicycle」、「sunny」、「bambi」とか。そうそう、いつぞやの胸キュン☆アルペジオでは、Lucy Van Peltのアルバム「advantage Lucy」の曲を全曲演奏してた事がありました。でも、やっぱり「シトラス」が最高にステキでした。なんか、この曲を聴くと、福村さんが亡くなって少し経った後のO-nestのライブで、「シトラス」を聴いた時の情景が過ります。あの時は、この歌詞の世界観と福村さんとのお別れがなんとも言えないカンジでした。
 その他、最近の曲では「白い朝」がとてもステキでした。切ないけれど、さわやか・・・そんなカンジがとても良かったです。
 来月12/23には、ちょうど1年ぶりのワンマンがあるので、これもまた楽しみです。


 アンコールでは、ルーシーとバサロのメンバーが全員登場して、福村さんがMTRに残していた曲に歌詞をつけた「アルペジオの輪」を演奏しました。ただ、仮タイトルが「NOW」だったらしく、イシザカさんから「アルペジオの輪(NOW)」にしてくれとの注文が演奏が始まる直前にありました(笑)。
 また来年も楽しみなイベントです。



advantage Lucy
 アイコ vocal
 石坂義晴 guitar

advantage Lucy
http://www006.upp.so-net.ne.jp/advantageLucy/