残業はするな、「前業」をせよ!


残業はするな、「前業」をせよ!
久恒啓一
大和書房
2007年 4月 5日 第1刷発行

 各項目の最初に、様々な方の名言(?)が書かれていて、本論が展開されていく形式になっており、仕事感が変わる33のルールが書かれていました。
 本書では、早めに出勤して、始業前に自分の仕事を片づける前業(ぜんぎょう)をすすめていました。朝は夜に比べて頭が良く回るので、短い時間でも高密度で仕事をこなせるし、朝早くからがんばっているという周囲へのアピールにもなるという事でした。ただ、始業時間に近くならないと職場に入れないとか、始業時間前に仕事をすると、残業としてカウントされるとか、様々な事情があると思うので、実行出来ない人もいるかと思います。僕の場合は、始業1時間前くらいに職場の最寄り駅のコーヒーショップ(ドトール、プロントなど)に着き、仕事・・・ではなく、本を読んだり、この文章を書いたりしています。気づけば、そんな生活を10年以上やっていたりします。(昔は、寝てたりもしましたが。)
 「出された食事は残せ」という事が書かれていましたが、要は太らずに、健康でいる・・・という事でした。「いつまでもデブと思うなよ」に書かれていたと思うのですが、1人前はお店が決めるものであって、万人がその量で適正・・・というワケではないので、時には残す事も必要かもしれません。「食べ物を粗末にしない」という考えもありますが・・・それよりも自分の健康の方が僕は大事だと思います。
 「好きなことを仕事にしてはいけない」とありましたが、これについては、僕は反対です(笑)。好きな事を仕事にしても、辛い事や理不尽な事があり、イヤになってしまう・・・という事でした。確かに、「好きな事」を仕事にすると、そうなる可能性もあります。しかし、「究極に好きな事」、「至高に好きな事」を仕事にするのであれば、そんな事も乗り越えられるのかもしれません。例えば、自分の仕事で、お金がもらえないとしても、誰かに喜んでもらえて、その仕事にやりがいを見つけられるようであれば、ちょっとやそっとの事では、「好き」な想いは揺るがないと思います。本当にそこまで好きな事を見つけるのが難しいんですけどね。長い間、成功を続けているミュージシャンや芸能人はきっと根底に「好き」があるんじゃないかなぁ・・・と思います。

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はじめに - ビジネスマンに本当に必要な知恵とは
第1章 広く、浅く時間を見渡せ - 人より多く時間を持てる習慣づくり
第2章 不謹慎な人ほどうまくいく - 満足感と能力は比例する
第3章 仕事は公私混合でいい - 自分と仕事の関係づくり
第4章 一流の懐に入り込む - これだけで差がつくコミュニケーション術
第5章 新聞は全部読むな - 考えるビジネスマンへの道