あたりまえのことをバカになってちゃんとやる


あたりまえのことをバカになってちゃんとやる
小宮一慶
株式会社 サンマーク出版
2009年 4月 1日初版印刷

 まず表紙をめくると、はじめに・・・の前に、縦書きで「人生は一度きりであることを、けっして忘れないでください。」と書いてあります。なんかもう、これだけで、ちょっと考えさせられるものがあります。
 タイトルになっている「あたりまえのことをバカになってちゃんとやる」の一文字ずつを取って、ABCとして、本書では紹介されています。
  (A)あたりまえのことを
  (B)バカになって
  (C)ちゃんとやる
 どんな小さな些細な事も、徹底して出来ない人には大きな事は到底出来ないというでした。成功する人には、そういったコツコツとした努力を影でしている事が多いようです。また、成功するもうひとつの重要な要素として、利他心を持つという事が書かれていました。「まわりにいる人も幸せにしよう」という考え方の重要性が書かれていました。これはシンプルな理由で、利他心を持たずに、自己中心的でいると、周りの人から嫌われるからという事でした。
 その他に、「『釣りバカ日誌』の浜ちゃんは、釣りを仕事にすべき」という話が書かれていました。別のビジネス書などでは、逆の事を言う方もいましたが、僕は「仕事にすべき」だと考えています。簡単に言うと、自分が得意な事に時間をかけて、自分が不得意な事には時間をかけないという事です。得意な事であれば、勤務時間だろうと、休みの日だろうと、楽しんで取り組めると思います。
 自分の得意な事に時間をかけ、能力を伸ばす事は素晴らしい事だと僕は思います。「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」という本でも同じような事が書かれていましたが、まずは自分の強みを把握する事が重要だと思います。


<目次>
はじめに
第1章 人生は「一本のチューブ」である
第2章 仕事はABCが大事である
第3章 全力をつくすということ
第4章 運命のあみだくじの引き方
おわりに